新たな体験

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    2014年も間もなく終わりですね。

     

    フリーの翻訳者になり、札幌に来て、そろそろ2年が経ちます。

    新しいことを体験するには、環境を変えるのが一番手っ取り早いと思い、えいとばかりに住む所も働き方も変えてみたのですが、やはり2年前には想像もできなかったことが自分の身の回りで起きています。

     

    ちょっと箇条書きにしてみますね。

     

    車を運転してる。

    子供の送り迎えをほぼ100%こなしてる。

    長男の小学校の図書室のボランティアをしている。

    PTAの役員をしている。

    朝、納品を終えるとスーパー温泉に行ってる。

    映画の日に映画館に行く。

    長男が友達を家に連れてくると、お菓子を出してあげる。

    クラシックのコンサートに行く。

    そばが好きになる。

    「妖怪ウォッチ」「ポケモン」「ディスクウォーズアベンジャーズ」「仮面ライダー」を欠かさず見てる。

    極度の運動不足に陥る。

     

    ざっと思いついただけでも、こんな感じです。

     

    「クラシックのコンサートに行く」ですが、これはバイオリンをやっていて、千歳フィルハーモニーで演奏してる父親の影響です。北海道に帰ってきて、しょっちょう顔を合わせることになると、いろいろ影響を受けるものですね。父親の演奏するコンサートを見に行ったりして、はては長男がバイオリンを習いたいと言い始め、近所のエルム楽器に通わせることになり。

     

    先日、千歳のアウトレットモールで千歳フィルが開いた小規模なクリスマスコンサートを見に行き、


    千歳フィル 


    翌々日には札幌中島公園にあるコンサートホール「きたら」でのバイオリン、フルート、パイプオルガンのコンサートにも行ってきました。


    パイプオルガン
     

    長男のレッスンについていき、家で練習させるために私もレッスンを聞いているのですが、音楽は全くの素人なので、全音符、二分音符、四分音符とかの説明を聞いてるだけで新鮮ですね。子供相手のレッスンとはいえ、ほぼ100%私も知らないことばかりなので、ふんふん言いながら聞いてます。

     

    ということで、音楽の素養がまるでないので、音楽関係の翻訳をやる時などは少し苦労します。楽器の名前やら、音符の呼び方やら、仕組みやらは調べれば分かるのでいいんです。分からないことは、周りの人に聞けばいいのですから。妻はピアノの素養がありますし、父親はバイオリンをやっていて、弟は山野楽器のギター売りです。あと母親がハードロックおばさんです。
     

    ただそのジャンル特有の言い回しというのが出てこないんですよね。

    例えば、私は野球が好きです。野球特有の言い回しに苦労することはありません。野球を知らない翻訳者さんでも、三振とかファールとか四球とかは調べれば分かります。でも、「三振に斬って取る」とか「三振を奪う」とか「ホームランを放つ」とか、適切な動詞が書けないんですよ。

    私も音楽に関しては、「リズムを刻む」くらいなら出てきますが、きっと他にもっと適切な言い回しがたくさんあるのに、貧弱な表現しかできてないんだろうなと思うんですよね。

     

    そう考えると、やはり新しい体験がどんどん増えるような環境に身を置く、そういう努力をするというのは翻訳者には目に見えない貯金になりそうですね。

     

    とりあえず、年が明けたら、20年ぶりにスキーを再開しようと思います。帰りにスーパー温泉にも寄れますし。


    札幌国際映画祭アワードセレモニー

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      さっぽろ字幕翻訳スクールの在校生および卒業生が一部の映画の字幕翻訳を担当した札幌国際短編映画祭のアワードセレモニーに出席してきました。
       
      受賞作品の一覧はこちらから
      札幌国際短編映画祭2014アワード
       
      当校が担当した映画の中では、「私たちの受難」が最優秀ドキュメンタリー賞を受賞しました。受賞の瞬間です。

      私たちの受難
       
      監督のトーマシュ・シリヴィンスキさんも会場にいらしていて、映画のことなどいろいろお話を聞けました。自分の関わった作品の作り手さんとお話しする機会はなかなかないので、貴重な体験になりました。

      監督
       
      こちらは、パーティーで歌うミュージシャン/俳優の審査員トーマス・イアン・ニコラスさん。

      トーマス
       
       作品には、「さっぽろ字幕翻訳スクール/○○△△」と翻訳した生徒さんの名前も載せていただけましたし、パンフレットにも“フェスティバルサポート”として、当校のロゴを載せていただきました。

      パンフ
       
       札幌国際映画祭は来年10周年を迎えるそうです。さっぽろ字幕翻訳スクールは来年もまた在校生と卒業生の力で映画祭を盛り上げていこうと思います!
       

      札幌国際映画祭

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         すでにさっぽろ字幕翻訳スクールのHPではお知らせしておりますが、10月8日(水)〜10/13(月)の札幌国際短編映画祭の映画を何本か、当校の在校生および卒業生が翻訳いたしました!

         札幌国際短編映画祭
         
         生徒さんたちにとっては、自分の字幕が映画祭で流れるという貴重な、そして夢のような体験ができましたし、私自身にとっても、札幌に字幕翻訳を広めるという大きな目標に向けての大事な一歩になったと感じております。

         
         さて、映画祭の字幕翻訳ですが、いくつかの点で通常の字幕翻訳とは異なる点があるので、少し書いていってみようかと思います。
         
        1.国際的なラインアップ
         札幌国際短編映画祭で担当させていただいた映画だけでも、トルコ、ギリシャ、オランダ、台湾、ポーランドなど国際色豊かなラインアップですし、私もこれまでにフィリピン、インド、タイ、ロシア、中国、韓国などの映画を翻訳させていただいております。
         こういう機会がないと、なかなかハリウッド映画以外の映画を観る機会ってないんですよね。そして観てみると、映画の中の風景が違う、言葉が違う、人が違う、食べ物が違う、これだけでも新鮮です。そこにその国独自の社会問題だったり、風習だったり、人間模様だったりといったものが織りなされてくると、映画のエンターテインメント性とはまた別に、全く新しい経験ができます。そこが映画祭の魅力ですね。
         
        2.英語字幕から翻訳する
         私はフィリピン、インド、タイ、ロシア、中国、韓国などの映画を翻訳してきましたが、もちろんタガログ語もヒンディー語もタイ語もロシア語も北京語も広東語も韓国語もできません。翻訳はすべて原語を英語に翻訳した台本をもとに行います。たいていの映画祭では、出品するのに英語字幕をつけることが義務付けられているんですね。ですから、英語台本が必ずあります。これをもとに翻訳するわけです。
         しかし、英語字幕といっても、私たちが目にする日本語字幕とはその中身もスタイルも全く異なり、ひと言で言ってしまえば、適当な字幕です。字幕が出るタイミングもてんでバラバラ、早すぎたり、遅すぎたり、長すぎたり、短すぎたり。また中身も原語が分かる人に監修してもらうと、たいてい直訳されてるだけで、ニュアンスが全く出ていなかったり、不自然な表現になっていたりということも多いです。さらに欧州言語以外の英語への直訳が難しい言語にいたっては、誤訳といっていいレベルの英語字幕も珍しくありません。
         そこで翻訳するにあたって大事になるのが物語を読み取る力です。どうせ原語が分からないのですから、映像に集中して登場人物の気持ちを考え、脚本家の意図を読み取り、自分の中で物語を再構築していく、英語字幕は、そのための数多くある手段の中のあまり頼りにならない一手と考えるのが、ちょうどいいくらいです。
         逆に言うと、英語の翻訳者で原語に引っ張られすぎる傾向がある人、物語を読み取る力に自信のない人には、自分の理解できない言語の映画を日本語字幕付きで観ることをお勧めします。英語が聞こえてしまうと、イマイチ詰めの甘い日本語字幕でも、原語で情報を補って読み流してしまいますが、原語が分からなければ、詰めの甘い日本語字幕には、即座に目がいくようになります。そうすると、自分でもっといい字幕を考える、物語の流れを読む、登場人物の気持ちを想像するといった作業をするようになり、いい訓練になります。
         
        3.縦右字幕で1行11文字
         上にも書きましたが、映画祭で上映される映画はすべて英語字幕が横下に入っています。そのため必然的に日本語字幕は縦右(あるいは左)に限定されます。そして縦字幕なので、1行当たりの文字数は、10〜12文字程度になります。
         これは想像以上にやりにくいです。12〜14文字あれば、自然な日本語が改行もきれいにぴったり入るのにと思いながら、泣く泣く諦めるなんてこともしょっちゅうです。
         またハコ切りを短くする必要が出てきます。縦字幕で実際には最長でも15〜16文字くらいの字幕しか作れないのに、4秒以上のハコを切っては、文字数がもったいないからです。普通なら5秒弱くらいのハコにするところも、2秒+3秒のように2つのハコに分けることも少なくありません。
         また映画祭で上映される映画は作家性が高く、映像で語るタイプの映画が多い傾向にあるので、セリフもシンプルで力強い印象のものが多いです。ですから、それに見合った極限まで削った字幕というものが求められます。
         
        4.スポッティングを英語字幕に合わせる場合も
         字幕の出るタイミングは、通常セリフが始まるところから終わるところまでですが、英語字幕が入っている映画祭の映画の場合は、この英語字幕に日本語字幕のタイミングを合わせるというやり方を採用する映画祭が少なくありません。
         しかし、これは上で書いたとおり英語字幕というのは日本語字幕ほど緻密なものではありませんので、出るタイミング消えるタイミングはバラバラで、ヘタすると誰のセリフなのか分からない場合も出てきます。これは普段の字幕翻訳とは大きく異なる作業になるので、ややストレスを感じる部分です。
         逆に通常の字幕と同様にセリフの音に合わせてスポッティングを取る場合は、原語が分からなくてもブレスでハコを切っていけばいいので、それほどいつもの作業と違うなという感覚はありません。字幕翻訳者としては、こちらのほうがありがたいのですが、そこは映画祭の主宰者のやり方に従って作業をします。
         
         以上の4つが映画祭の字幕翻訳に特徴的なことでしょうか。とにかく映画祭は字幕翻訳のプロだけで粛々と制作が進んでいくのと違って、本当にいろいろな人と関わり合いながら翻訳をしていくことになります。そして大多数の人が映画を愛しているので、ほとんどがいい出会いになります。また自分の仕事が映画祭で上映されるという確かな形が心地よいですね。DVDの特典映像の翻訳などは、自分の仕事を実際にDVDで観る機会というのはほぼありませんから、映画祭のように自分の仕事を観に行けるというのは特別なご褒美のように思えます。
         
         これからもさっぽろ字幕翻訳スクールは、札幌国際短編映画祭をサポートしていきたいと思います。皆さんもぜひ映画祭に足を運んでください。

        軽口キャラ

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          ちょっと前の話ですが、俳優のジェームズ・ガーナーさんが亡くなりました。私はクリント・イーストウッドの「スペース カウボーイ」の、4人のオヤジの中で唯一知らない名前だったので覚えたのがきっかけですが、元々は1950〜70年代のテレビドラマで活躍した俳優さんで、西部劇の「マーベリック」や刑事ドラマ「ロックフォードの事件メモ」で、日本でもいわゆる団塊の世代には認知度の高い俳優さんだそうです。

          ジェームズガーナー
           
          私もその後、仕事でジェームズ・ガーナー氏の作品を翻訳する機会があり、その軽妙なキャラクターにすっかり魅せられてしまいました。「マーベリック」や「ロックフォードの事件メモ」に代表されるような、軽口を叩く飄々とした男を演じるのが得意な俳優さんでした。
           
          この軽口キャラというのは、主役でも脇役でも光りますし、魅力的に描くのが比較的容易なので、映画、小説、マンガには数多く登場するタイプです。そして、翻訳がなかなか難しいタイプのキャラクターでもあります。というのも、軽口キャラは、字幕では非常に厄介な皮肉を頻繁に使いますし、気の利いたひねった言い回しを多用します。そのため、他のキャラクターに比べて、英語の直訳で字幕が7割完成というのではなく、英語の意味やセリフの意図を理解したうえで、一から日本語で組み立て直さなければならないことが多くなるためです。
           
          私は字幕翻訳に必要なキャラ分けを考えるに当たっては、日曜朝7時半からの5人戦隊シリーズが最も勉強に適した教材だと思っています。


          ゴレンジャー

          1 レッド⇒ リーダー、体育会系、直情型、熱い男、仲間思い
          2 ブルー、ブラック、グリーンなど⇒ クール、無関心、ツンデレ、知的、冷酷
          3 イエロー or グリーン⇒ お笑い担当、年少者、幼児性
          4 イエロー、ブルー、グリーンなど⇒ ダメ男、うじうじ悩みながらも、レッドに背中を押されて成長するエピソードに使われる。
           
          しかし、肝心の軽口キャラは戦隊シリーズにはあまり登場しません。おそらく軽口キャラの最大の特徴である気の利いたセリフというのが、子供には理解が難しいからだと思います。
           
          男性のキャラクターは、大体上記の4つ+軽口キャラのどれかに当てはまるか、その組み合わせになるかと思います。
          ちなみに女性は、残念ながら男性よりタイプは少なくなります。
          1 イエロー⇒ しっかり者、あねご肌
          2 ピンク⇒ かわいい、男に媚びる、守ってもらう、天然系不思議ちゃん
          3 イエロー or ブルー⇒ クールビューティー、知的、冷酷
          お笑い担当の女性キャラというのは、めったにいませんし、軽口タイプとなると、女性は皆無ではないでしょうか(私が知ってる限りでは、ダーティペアくらいです)。
           
          そんな軽口キャラの中で、私の好きなトップ5を挙げてみました。
           
          第5位  ジョセフ・ジョースター


          ジョセフ

          「ジョジョの奇妙な冒険」第2部の主人公です。「またまたやらせていただきましたン♪」などと言いながら、究極生物と戦います。仲間の命が懸かると、直情型が混ざってくるところも魅力です。ちなみに「ジョジョ」は1部がレッド系の優等生正義漢、3部がブルー系クールキャラ、4部がお笑い系不良高校生、5部が神秘的美少年、6部が女性と主人公がさまざまなタイプに代替わりしていくので、マンガのセリフの字幕との共通性も合わせて、大変勉強になります。
          『ハッピー うれピー よろピくね』
          人間を食ってしまう究極生物サンタナと初めて対峙した時の挨拶。
           
          第4位 リーアム・デヴリン


          鷲は舞い降りた

          戦争小説の金字塔「鷲は舞い降りた」に登場するIRAの伝説のテロリスト。IRAのテロリストにして大学教授、女好きの口説き上手、英国を憎み祖国のために戦うが、卑怯な手段は嫌いというインディ・ジョーンズとも肩を並べるほどの、軽口キャラとしてはほぼ完璧なスペックを有します。
          映画では、「スペース カウボーイ」にも出演したドナルド・サザーランド(「24」のキャーファのお父さん)が演じました。
          「鷲は舞い降りた」と「寒い国から帰ってきたスパイ」は第二次世界大戦が生んだエンタメ小説の二大最高傑作です。
          『この世は、万能の神様が、頭がどうかしているときに思いついた下手な冗談ごとにすぎないんだ。』(ハヤカワ文庫「鷲は舞い降りた」)
           
          第3位 スレッガー・ロウ中尉


          スレッガー


          ファーストガンダムで、ジャブローからホワイトベースに乗り込むパイロットで、主人公のアムロたちのよき兄貴分。彼が戦死するソロモンの攻防戦の回は、スレッガーの名軽口のオンパレードです。
          『悲しいけど、これ戦争なのよね』
          敵の巨大モビルアーマー ビグ=ザムに自ら特攻をかけ、アムロのガンダムに活路を開く作戦を提案し、「それじゃ、スレッガーさんがやられてしまいます」と言ったアムロに返した言葉。
          『俺にとっちゃあ、少尉はまぶしすぎるんだ』
          スレッガーへの想いを告白するホワイトベースの操舵手ミライ・ヤシマ少尉に。
           
          第2位 ジョン・マクレーン


          ダイハード

          ご存じ「ダイ・ハード」シリーズの最も運の悪い刑事。軽口キャラの価値は、窮地に追い込まれれば追い込まれるほど、余裕を見せながらいかに多くの軽口を叩けるかで決まります。そういう意味では常に窮地に立たされるマクレーンは、かなりレベルの高い軽口キャラと言えます。
          『よく聞け、俺がピザの注文をしてるように聞こえるか!』
          ビルがテロリストに占拠されたことを通報するも、相手の婦人警官にいたずら電話扱いされて。(「ダイ・ハード」)
          『一度でいいから、普通の、平凡なクリスマスを過ごさせてくれよ』
          「ダイ・ハード2」でもクリスマスに事件に巻き込まれて。(「ダイ・ハード2」)
           
          第1位 ハン・ソロ


          ハンソロ

          「スター・ウォーズ」のニヒルな密輸人。ハン・ソロこそが史上最高の軽口キャラであり、彼を超える軽口キャラはいまだに出ていません。“ニヒル”という言葉の定義がすとんと頭に入ったのは、ハン・ソロに出会ってからです。その他には、朝青龍を見て、“ふてぶてしい”の意味がしっくりきた例もあります。
          『悪党だから、ホレたんだろ?俺は優しいぜ』
          気の強いレイア姫の拒絶もお構いなしに、「悪党の俺が好きなんだろ」と迫り、「優しい人が好き」と言われると、「俺は優しいぜ」で、最後にキス
          『分かってる』
          「スター・ウォーズ」6作品の中でも最も面白い「帝国の逆襲」の最後のシーン。ダース・ヴェイダーに捕まり、冷凍されるハン・ソロに思わず本音で「愛してる!」と叫んだレイア姫への返答がこれ。絶体絶命の危機に発せられる軽口の究極形と言えます。
           
          その他にも、スペンサーシリーズのスペンサー、「あぶない刑事」の大下勇次、「ファイナルファンタジー将供廚離丱襯侫譽◆▲襯僖3世、「フレンズ」のチャンドラー、ヒュー・グラント全般など、さまざまな軽口キャラがいますが、私は軽口キャラのセリフの翻訳が一番楽しかったりします。
           
          ジェームズ・ガーナーさんのご冥福をお祈りします。

           

          SST G1 Schoolを導入しました!

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            さっぽろ字幕翻訳スクールは、2014年4月開講の英語プロ入門コースよりSST G1 Schoolを導入することになりました。去る3月31日に株式会社カンバス様を訪問し、SST G1 100Hに代わる学習用のSST G1について協議した結果、カンバス様よりさっぽろ字幕翻訳スクールが字幕翻訳を本格的に学べる学校であることを認めていただき、SST G1 Schoolの導入へとつながったのです。
             
            アイコンは、通常のSST G1の青を基調にしたデザインに対して黄色のデザインです。
             
            SSTG1School

            ここで字幕翻訳に興味があるけど、SST G1というのは聞いたことがないという方のために、この字幕制作ソフトについて簡単にご紹介しますね。
             
            SST G1とは、株式会社カンバス様が開発した字幕制作ソフトで、下の画像のように映画の映像を取り込み、簡単な操作で字幕を入れることにより、映画館やご家庭のテレビで映画を楽しむ時とほぼ同様の形で字幕を確認できる便利なソフトです。

            SST G1 

            このSSTが登場する以前は、翻訳者はひとつひとつのセリフの尺をストップウォッチで計測し、原稿用紙に自分の考えた字幕を手書きで書いていました。そして、出来上がった字幕原稿は、職人さんによってフィルムに字幕として打ち込まれるという手間をかけていました。翻訳者と字幕打ち込み職人という専門技術を持った人間が2人以上必要で、且つ制作にものすごく時間がかかっていたのです。
             
            しかし、SST G1の登場で、字幕翻訳者が一人でほぼ完成に近い形のデータを作れるようになり、なおかつ完成に近い字幕入りの映像が見られることで、字幕のクオリティーも格段に上がりました。
             
            今や業界の字幕制作は99%このSST G1のデータが使われており、字幕翻訳者には必須のソフトとなっています。
             
            これまでは使用時間が100時間に限定されたSST G1 100Hを講座で使っていましたが、これはプロが用いるSST G1と全く同じ機能を有しながらも、使用時間が制限されているため、スポッティングの練習に時間をかけたり、ゆっくり考えながら字幕を作っていくことが難しかったりといったもどかしさがありました。
             
            しかし、SST G1 Schoolは、プロが用いるSST G1と同じ機能を有し(ただしデータの互換性がありません)、なおかつ1年間の講座期間中は使い放題と、時間を気にせず好きなだけ触っていられるようになりました。
             
            講師としても、生徒様がプロの使用するSST G1と同じものを使って、リーズナブルに思う存分、字幕翻訳の勉強に取り組めるのはうれしい限りです。
             
            SST G1 Schoolの導入で、字幕翻訳を学ぶ環境がさらに恵まれたものになりました。皆さんSST G1 Schoolで実践的な技術を身につけ、プロの字幕翻訳者を目指しましょう。
             
            株式会社カンバス様のHPです。
            http://www.canvass-net.com/index.html
             
             

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