皆さん、「夏休み」はいかがお過ごしですか?
大人にとっての夏休みは、昨日あたりから来週前半までを指すのでしょうか?昨日が夏休み初日という方も多かったことかと思います。
しかし、私の夏休みは7月26日から始まり、8月21日まで続きます。25日間です。羨ましいですか?実はそうでもないです。フリーランスの翻訳者は、まとまった休みというのは取りにくいものです。たとえ「この1週間は夏休みにするぞ!」と心の中で叫んだとしても、たとえ旅行に行く予定を立てたとしても、仕事の依頼があれば引き受けてしまい、1週間の夏休みは延期にしたり、旅行の前後で強行軍で終わらせるか、仕事を旅先まで持っていってしまったりするものです。1日に8時間仕事をするなら、その8時間をどこで取ってもいいというのは、一般的な会社勤めの方から比べれば恵まれていると言えますが、仕事の依頼がある限り、それを幸せなことだと思い(あるいはなくなることを不安に思い)、完全なオフはないというのもまたフリーランスの人間の宿命です。
話を私の夏休みに戻すと、正確には私の夏休みではなく、小学生の長男の夏休みが私にとっての夏休みになります。そしてこの25日間、私は長男のミニバスの練習や週末の大会に付き合い、毎日彼の昼食を心配しなければならず、さらには宿題、読書感想文、自由研究(をやらせること)に追われ、さらには夏休みの思い出作りのために、トマム、札幌ドーム、ポケモン映画、小樽水族館、プールと走り回るわけです。当然、仕事の時間は削られ、「夏休み」は休みなどではなく、いつもよりも仕事がキツい時期になってしまいます。
トマムでは悪天候のため雲海が見られないという不幸にもめげず、子供たちとともに十勝川に飛び込み、
ミニバスの大会の審判を務めるべく、審判資格を取ってきました。
そして夜ごとに近所の白い恋人パークにあるポケストップに近づき、翌朝、子供たちがポケモンを捕まえられるよう、モンスターボールを補充し、
仕事をやればいいのに、書店で本を買ってきては、つまみ食いのような読み方をしています。
左から
「ハリウッド検視ファイル」:米国法医学会の頂点に立った日本人検視官(日系?)の話だそうです。現在、検視官もののドラマを翻訳してるので、興味があり購入しました。未読です。
「帰ってきたヒトラー」:なぜか現代によみがえったヒトラーがナチス時代と同じことを主張すると、現代の大衆に熱狂的に迎え入れられるという風刺の利いた小説です。「○○首相はまるでヒトラーだ」などと政治家が繰り返すより、こういう小説を一読したほうが現代の日本および世界の危険性がすとんと腑に落ちます。
「ダンクシュート」:今年のNBAドラフト選手のチェックです。リオオリンピックでチームUSAが見られるので、例年のオフよりはNBA禁断症状が出ずに済みそうです。
「総合英語」:いわゆる受験英語の英文法の参考書を買ってみました。大人になってから英語の勉強をやり直そうとする人は、どうも大人なりの英語の勉強の仕方があると信じてやまないようで、「ドラマで学ぶ英語」とか「Newsweekで生きた時事英語を学ぼう」とかに引き寄せられていきます。しかし、大人になっても英語力を伸ばしたければ受験英語です。さっぽろ字幕翻訳スクールの授業でも、いろいろと話の引き出しを増やそうと手に取ってみました。
来週は札幌ドームでの日ハム戦と大相撲札幌巡業で夏休みもフィニッシュです。奥さんは明日からライジング参戦です。大変だけど、やっぱり夏休みはいいですね。