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翻訳

すっきり書ける文章のコツ

 先日、久しぶりに札幌駅前の紀伊国屋で1時間ほどゆっくり本を見て回りました。

 カズオ・イシグロの新作「忘れられた巨人」、息子のミニバス少年団の練習を手伝うためのバスケットボールのルールブック、下の子に頼まれた「進化の迷路」、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」のDVDなどをカゴに放り込み、語学コーナーを物色していたところ、この1冊に出会いました。
 
「決定版!すっきり書ける文章のコツ80」高橋俊一著(成美堂出版)
 
よくある文章力を身につける本の類のものですが、字幕翻訳者に向けて書いたのではないかと思えるほど、ドンピシャな内容です。
 
まず序文の「最強の6カ条」からすでにドンピシャです。
 
1 文は短く
2 一点に集中して 〜一つの文には一つのことだけでいい〜
3 誰が読んでも同じ意味に
4 同じ言葉、同じ内容は不要
5 句読点をしっかり打つ
6 積極的に改行する
 
どうです?6番以外はいずれも字幕翻訳者の胸に染み入りますよね。5番の句読点は半角・全角に言い換えれば、字幕翻訳にも当てはまります。
 
さて、80ものコツがあるのですが、その中でも“我が意を得たり”という2つをご紹介しましょう。
 
「主語をむやみに入れ替えない」
 
例文: コーチが鍛えて
       全員が上達できた
 
「コーチ」と「全員」2つの主語がある文で、どちらが主役の文かすっきりしません。
 
「コーチ」が主役なら、
       コーチが鍛えて
       全員を上達させた
 
「全員」が主役なら、
       コーチに鍛えられて
       全員が上達できた
 
特に2番目の文の「能動態(〜する)と受動態(〜される)を組み合わせると、主語を入れ替えずにすむことがある」というのは示唆に富んだ指摘です。
 
さっぽろ字幕翻訳スクールの授業でも実践科に入ると、「受動態にすることで、座りのいい文章になる」という添削は毎回出てきます。

 
「主語をかえたら示す」
 
例文: 母は期待しているので、
       きちんと勉強しなければならない
 
       →a.   母が期待しているので
              私はきちんと勉強しなければならない
        b.   母に期待されているので、
              弟はきちんと勉強しなければならない
 
「書き手がわかっていることを読み手もわかっているとは限りません。主語の明示が必要かどうか、読み手になったつもりで考えます。」
 
この一文は掛け軸にしたためて、床の間に飾っておきたいくらい重要な文ですね。
クライアント様からのフィードバックを見ると、いつも「ああ、俺だけが分かってる文だったんだ」と反省することは毎回のようにあります。常に第三者の視点で見直しをしたいものです。
 
例文と簡単な解説だけの見開きページが80個分という構成ですが、シンプルゆえに頭にすとんと落ちていきます。ぜひご一読ください。

 
  • 2016.05.18 Wednesday
  • 22:36

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