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w closet×JUGEM

翻訳

私の本棚(1)

村上春樹の新作が発売されます。

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』

 

作家さんって小説のタイトルはいつ決めるんでしょうね?普通に考えれば、最後に決めるんでしょうが、最初にタイトルを決めてテーマや作品の雰囲気に方向性を持たせてから書き始めたほうがやりやすいという作家さんの話も何度か聞いたことがあります。


にしても、長いタイトルです。

私が春樹作品で一番好きなのは、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」です。これより長いなんて、と思いながら実際に数えたら、「世界の終わり」のほうが2文字多かった… 新作のほうが絶対に多いと思ったのに。


これも“ハードボイルド・ワンダーランド”というカタカナのなせる業ですね。外来語のカタカナは早く読めるんです。14文字よりもはるかに早く。

 

で、今回のブログのタイトル「私の本棚(1)」ですが、引っ越しを機に、本棚を自作し、段ボール10箱分の本を何とか収めようと思っております。皆さん、経験がおありかと思いますが、掃除や整理整頓をしているときに雑誌やアルバムが出てきたら、必ず掃除の手は止まります。拾い読みを始めたが最後、整理整頓はいつまでも終わりません。

 

ということで、私もどうせ本を片づけるときに拾い読みをしてしまうなら、翻訳者さんにお勧めの本やら、翻訳とは関係なくとも面白い本を時折、紹介しようと思い、「私の本棚」を始めようと考えたしだいです。

 

その第一弾が村上春樹と柴田元幸の翻訳対談「翻訳夜話」です。


翻訳夜話 


村上春樹は、「ひとつ小説を書き終えると、リハビリとして翻訳がしたくなる」というようなことをよくインタビューで話していて、翻訳という作業が好きなようです。まあ、好きというだけで「グレート・ギャツビー」とかを翻訳させてもらえるんですから、文芸翻訳者の方からすれば、うらやましい限りでしょうが。ただ春樹さんは翻訳の技法や文体にも一家言持っていて、この本もかなり興味深い対談です。

 

確か「翻訳夜話2 サリンジャー戦記」のほうだったと思いますが(持ってるはずだが出てこない…)、主人公ホールデンの妹が兄を呼ぶときの二人称を「あなた」にさせてもらえないなら、翻訳しないとまで編集に強く主張したという逸話があったと思います(すいません、うろ覚えです…ただ人称について強い主張をしていたのは確かです)。

 

このへんのくだりは字幕翻訳者にとっても大事な部分です。字幕における一人称と二人称は、人物像と2人以上の人物の関係を80%近く定義すると言っても言い過ぎではありません。人称については、村上春樹の翻訳小説だけでなく、普通の長編小説もいろいろ試みられているので、小説とその人称について考察した評論家の文章を合わせ読むと非常に面白いです。

 

ついでに対談相手の柴田元幸さんですが、東京大学の英米文学の教授で翻訳家。私の大好きなポール・オースターも柴田さんの翻訳です。オースターは作風が村上春樹に似ているかもしれないですね。日常を描いているところに、徐々に小さな非日常の穴が開き、最後はその穴に飲み込まれてしまうといった感覚が味わえる点が共通しています。

 

オースターの本も「私の本棚」で取り上げることになるかと思いますが、とりあえず一番好きなのは「偶然の音楽」です。出てきたら拾い読みして紹介しますね。

  • 2013.03.20 Wednesday
  • 23:00

Comment
「翻訳夜話」、僕も持ってます。無性に本が読みたくなった時期に購入したのは良いのですが、他にも色々と買っていたため、結局つまみ読み程度で本棚の中で就寝中。今度じっくり読んでみようかと思います。w
  • satoc
  • 2013/04/14 6:38 PM
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